2試合連続の大量失点、未だに勝ち星が1という状況で、5位に沈む横浜ユナイテッド。
同じサッカーをしていては勝てない。何か策を講じなくてはならない‥‥
僕は、今まで4-4-2の形に固定して去年から戦ってきた。
ステップリーグは相手のフィジカルも強く、寄せもはやい。
フレッシュリーグで繋がっていたパスがつながらない。
今すぐに何とかできる問題ではない以上、サッカーを変えるしかなかった。
そこでとることにしたのが、3-4-3のフォーメーション。
かなのフィジカルと高さを前線で生かすこのフォーメーションならば、マークも分散され、こやまもより自由にプレイできる!
パスが繋がらない以上は、前線に送り込むしかない。
「もっとシンプルに、ボールを奪ったら素早く縦にパスを出すんだ。それが難しいなら、前線の2人に放り込んでもいい。」
城南タキオン戦前、僕は選手たちにミーティングでそう伝えた。
今までは、攻撃に時間をかけてブロックを形成されるパターンが多すぎた。
ならば素早い攻撃をするしかない。最悪前線に放り込む。
勝つためにスタイルを選んでいる余裕はない。
覚悟を決めて臨んだ第12節。前節、大ブーイングを浴びた後だったが、サポーターは僕らを万雷の横浜コールで迎えてくれた。
前半18分、相手のミスを見逃さなかったはぎわらが迷わず左足を振り抜く。
これがゴールド真ん中に突き刺さり先制!
勢いは止まらない。ロングボールに前線の選手が一斉に反応。
一度は止められたシュートをいしのが押し込んで追加点!!
その後は1点を奪われたものの、後半終了間際にさらに1点を追加し、最終的には3-1!
その次の試合でも、好調は続く。
きれいに縦パスが2本繋がり、最後はこやまが余裕で流し込む!
その後も、縦にガンガン攻めを緩めず、相手のディフェンスを翻弄し続ける!
今までとガラリと変わったサッカーに相手ディフェンスは、シュートを抑えることができない。
勢いは止まらない。後半12分には、ロングボールの跳ね返しを拾うと素早く前線へ!
これをはぎわらがきれいに決めて2-0!!
その後はさらに2点を追加し、最終的には4-0と快勝!!
戦術の変更は予想以上にチームをいい方向へと持ち上げていきそうだ。