※今回は、特別編のため、従来の『スーパーキノピオ監督』目線でなく、『横浜新聞』という、劇中の架空の新聞社の特集記事という設定です。
今シーズン、万年下位だった横浜ユナイテッドは、スーパーキノピオ監督のもと、リーグ4位につける好成績を残した。その立役者となった選手達に本誌はインタビューを行った。今回は、ゴールキーパー・たてやま選手へのインタビューを掲載する。
―まず、今シーズンはお疲れ様でした。
ありがとうございます。
―振り返ってみて、どんなシーズンでしたか?
個人的には、飛躍といえると思います。1年目から、8試合に出場させてもらって。ただ、チームでは、皆さんが言っているような『飛躍』ではないと思います。
―それはなぜでしょうか?
簡単です。リーグ6チーム中4位。下から3番目、上から4番目ですよ。これを『飛躍』だなんてとてもじゃないけど言えない。監督も言ってましたよ。『これしきで飛躍なんて言ってるようじゃもうこれ以上上には行けない』と。あくまで、僕たちの目標は横浜にNリーグチームを作ることですから。
―なぜ、横浜に入団しようと思ったのでしょうか。
去年から、2種登録が2部(N1,N2)までだけでなく、3部(ステップリーグ)4部(フレッシュリーグ)にも2種登録が適用されるようになりましたよね。僕が、N2以下のチームに適用される第1号だったらしいんです。最初は、絶望しましたけどね。
―どのあたりに絶望したのですか?
そもそも、決まった練習場がなかったんですよ。昨日は東戸塚、今日はしんよこ、明日はノジマフットボールパーク・・・みたいな具合で。まず、芝の練習場でできないことも多くて、そこらへんの公園で練習したこともありました。もちろん、一般の方もいらっしゃるので気を使わなければいけませんし・・・
―それでも入団した理由は?
新年も迫ってた時、新しい監督(スーパーキノピオ監督)が直接来たんですよ、最初。『2週間だけ、練習生としてこないか。』と。周囲からは反対されましたよ。Nリーグのチームの方からもオファーをいただいていましたし。それでも熱意を感じたので行きました。それがもうビックリで・・・
―ビックリ?
まず、練習はしんよこフットボールパークに集約されていましたよ。いや、当たり前とは思うんですけど。ハーフコートでやるときもありましたけど、やっぱり、(練習場が)決まってるのはいいなと思いました。あと、監督が前年までやってた方と大違いなんですよ。去年までの人は、のんびりしててなんかどこかやる気がないような・・・でも、スーキノ監督はそれを受け継いじゃった選手をしっかりおこるんですよ。チームは、去年までのまるで趣味でやってるサークルのようなチームかられっきとしたNリーグを目指したチームに様変わりしてましたよ。
―それで横浜に入団を決めたんですか?
はい、このチームを必ずNリーグって。
―最後に、来シーズンへの抱負をお願いします。
来年は、より成熟したチームの力を見せて、ステップリーグに上がりたいですね。チームとしても、個人としても今年は成長できましたから。来シーズンは、それを結果で見せつけたいです。